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NPOのIT化を支援する(続編)
 昨年8月14日のブログに、NPOはもっとITを活用して情報発信力を高めましょうという趣旨の「NPOのIT化を支援する」を掲載しました。

 NPOのIT化が遅れているという問題点を指摘しただけで何もしないのでは、NPOに関係している者として少々後味が悪いので、昨年10月から毎月1回の頻度で、みやぎNPOプラザで「NPOのためのIT相談」を開いています。まずはブログにも書いたようにIT化が進んでいない理由や問題点を確認してみようと考えたからです。

 IT相談の開催があまり知られていないこともあって、これまで相談をうけたのは数団体ですから、今の段階で断定的なことはまだ言えません。しかし、ホームページを作り活用していきたいという要求はかなりありそうだと感じています。

 ホームページを持ちたいけど(作った)経験がない、(作成に専念する)時間がない、(外部に委託する)費用もない、(若い)人もいないというのがホームページの無い団体の実情のようです。また、ホームページは有るけどほとんど更新していない団体も似たような状況ではないでしょうか。

 それではということで、1月24日に「NPOのための簡単ホームページ作成講座」を開催しました。1回目ということで、多少試行錯誤のところもあって受講者5名、3時間の講座で始めました。実習を中心にした内容で、CMSであるJimdo(KDDIウェブコミュニケーションズ)を使ってサイトを作ってもらいました。
 多少経験のある人には丁度良い内容でしたが、まったくはじめての人には時間が足りなくて満足してもらえなかったかもしれません。

 2回目は3月中旬に、サイトの構成・SEO対策といったホームページの基本的な項目も追加し、5時間に拡張して開催する予定で準備をしています。実習時間もたっぷり確保して講座の最後に受講者が作ったサイト(作品)を披露してもらい、お互いに感想を述べ合う時間も設けるので、今度は満足してもらえることでしょう。

 震災後にイー・エルダーが行った被災地支援リユースパソコン寄贈プログラムでは、多くの団体から寄贈申し込みの申請を受け付けました。1枚の申請書だけで団体の活動状況がよく理解できないとき、その団体のホームページが参考になりました。日頃の活動状況をこまめに更新していて、スタッフの熱意が伝わってくる団体には少し審査を甘くしたところがあったかもしれません。情報発信の大切さを再認識させられました。

 今後、IT相談で出てきた課題には新しい講座を作って対応し、また講座を受講された方のアフターフォローをIT相談で受けるというように、相互に補完し合いながらこれからもIT支援を続けていきます。

 ホームページについては、オープンソース系のWordPressやNetCommonsの講座も受講希望者がいれば開催しますので、ご相談ください。
| runway | NPO活動 | 14:21 | comments(1) | trackbacks(0) |
NPOのIT化を支援する
 宮城県内でNPOの中間支援活動をしている「特定非営利活動法人杜の伝言板ゆるる」が発行している機関紙「事務局通信2012号」に、理事の佐藤和文氏が「ソーシャルメディアを活用しよう」と題して、NPO(非営利団体)が市民から支持されるには、自らの活動について積極的に情報発信することが重要であると指摘し、広く普及しているソーシャルメディアを積極的に利用すべきだと述べています。

 

宮城県が平成20年度におこなったNPO活動実態・意向調査によると、NPO法人で情報発信手段としてホームページを使用しているのは、調査に答えた団体の約23%となっています。私がNPO法人のサイトを閲覧しているとき、長い期間掲載内容が更新されていない、いわゆる休眠サイトを多く散見します。こまめに情報を更新するなどして、積極的に情報発信に利用している団体は、恐らくNPO法人全体の10%にも満たないのではと推測しています。

 更に、宮城県の調査によると、NPOが活動上の問題点として、「PRの不足」「社会的な理解、認知の不足」を挙げており、また行政に対しても「行政職員がNPOに対する正しい理解をもつこと」を挙げています。つまり、NPO自ら団体の目的・使命や活動などが市民や行政に伝わっていないことを認めているのです。

 

 なぜ、情報発信に効果的と思えるホームページが積極的に使われないのでしょうか。それには次のような理由が考えられます。

ž   スタッフの高齢化です。内閣府の調査によるとNPOのスタッフの多くが50歳代あるいは60歳代以上との結果があります。情報発信の重要性・必要性は認めているがITに関する知識・経験に乏しいといえます。このことは、スタッフ間のコミュニケーションがメール中心で効率的ではないことや、情報の共有化も十分でないことからホームページがあっても掲載している内容が整理されていないという状況にもなっています。

スタッフの高齢化と共に、「活動・事業の担い手の不足」、「次期リーダーが育っていない」という問題も指摘されています。

ž   財政規模の小さいNPOが多く、ホームページの制作や維持管理を専門業者に外注化するほどの余裕がありません。

ž   NPOを支援してきた中間支援組織も、会計・税務・労務についての相談会や研修会の支援が中心になっていて、人材不足などからIT分野に関する支援が十分ではなかったといえます。

 

 では、これからどうすればNPOの情報発信に展望が開けるのでしょうか。幸い、ここ数年前から以下のようなITを取り巻く環境に大きな変化があります。

ž   パソコンに加えてスマートフォンやタブレット端末などの普及で、どこにいても簡単に情報(文字、写真、動画など)の閲覧と入力ができるようになっています。

ž   クラウド・コンピューティングで、廉価で多様なサービスが提供されています。

ž   テキストや画像などがあればホームページとして情報発信できるCMSContent Management System)が普及し、それほど専門的な技術がなくてもWebサイトを構築できるようになっています。

ž   SNSSocial Network System)、特にフェイスブックを使うとスタッフ・会員間のコミュニケ―ションや情報の共有化が効率的にできるようになっています。

 

 つまり、これまでNPOにとって障害になっていると思われていた専門的な知識がないからできない、お金がかけられないといった問題は一応取り除かれたといえます。後は、個々のNPOの要求に応じてソーシャルメディアをどのように活用するかをコーディネートし、うまくいくように継続的な支援をしてくれる中間支援組織が待たれます。

 

 私は昨年から、CMSとして知られているWordPressの講座(1コース12時間)を3回実施しました。受講者は50〜70歳代でしたが、最後はレンタルサーバーでホームページを立ち上げるところまでできたので、これをNPOに広く普及させることは難しいことではないと感じています。

 また、シニアを対象にしたフェイスブックの講座も開催しました。日本人はなかなか自分の考えを、特に実名で公開することに抵抗があると言われています。しかし、フェイスブックは、限られたメーンバーだけでメッセージや写真・動画が共有できるなど、様々な優れた機能を備えているので、メールよりも効率的にコミュニケーションのできるツールであるといえます。このことがよく理解されると、シニア世代にも更に支持が広がることでしょう。

 

 ソーシャルメディアの紹介と併せて、ホームページとフェイスブックのそれぞれの機能を融合させた、コミュニケ―ションと情報の共有化を重視したモデルサイトを提案したいと考えているところです。 
| runway | NPO活動 | 11:11 | comments(2) | trackbacks(0) |