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夕陽はいつまでも輝いている
いま手元に「夕陽は沈まない 豊齢社会の構築」(河北新報社編)という本がある。先日、図書館で探し物をしていて偶然に見つけたので借りてきた。

高齢世代の可能性について、平成7年に半年間にわたり河北新報に連載されたキャンペーンをまとめて出版したものである。このキャンペーンでは、高齢者を支援されるべき弱者ではなく、社会のパワー集団として扱っているのがいい。事例紹介だけでなく、シニア世代を取り巻くいろいろな問題を多面的に取り上げていて、読み応えがある。取材班に高齢世代の市民6名も加わったということもあってか、記事の内容に共感できるところも多くある。
最も感銘を受けたところは、キャンペーンの中で紹介されている人たちが、みな生き生きとリタイアした後の生活を楽しんでいることだ。演劇同好会を立ち上げてシェークスピア劇を演じている人、観光地のボランティアガイドをしている元小学校の先生、子供たちに自然の中での遊びを教えるため、仙台市内を流れる広瀬川の渓谷に5万平方メートルの森を求めて自然観察園を開いた企業退職者などなど。
「だれかとつながりたい。社会にかかわっていないと、自分がみじめになるような気がした」、「生活は年金で十分。こどもたちの笑顔が見たい。会社人間はもう卒業だ」と言う彼らの熱気や高齢世代の可能性がひしひしと伝わってくる。私はリタイアまであとわずかとなったが、この先に希望が持てるような感じがして少し勇気がわいてきた。

キャンペーン「夕陽が沈まない・・・」がきっかけとなって、「シニアのための市民ネットワーク仙台」が、平成7年8月に発足したという。

最後に、このキャンペーンの最中に開かれたシンポジューム「築こう豊齢社会・杜の都の挑戦」で採択された「仙台アピール」から一部を紹介する。
わたしたちの社会では、高齢化の進展について、活力の失われた時代を想像する空気もある。だが、こうした不安な未来像こそ、「高齢者は社会からの引退者」という、わたしたち自身が生んだ古い高齢者観の反映にほかならない。長い人生経験と豊かな知識を備えた高齢者を、今こそ社会のパワー集団として、とらえ直し、さまざまな世代との連携の中で、新しい地域づくりを実践する時が来ている。
| runway | 定年後 | 22:21 | comments(2) | trackbacks(0) |
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 「夕陽は沈まない」を読んでいただいたそうで、大変ありがとうございます。あのキャンペーンは、わたしが取材現場を預かってやった仕事です。若い記者7人ぐらいに助けられました。当時の市民団体のリーダーや行政、シンクタンクの関係者らの「米国高齢社会調査団」を企画し、随行取材にも行きました。シンポジウムの企画・運営、報道など全般にわたる経験は貴重でした。

 事前準備に半年、連載半年、連載後のフォロー=シニアネット仙台とのかかわり=9年になろうとは夢にも思いませんでした。
ちょっと大げさに言うと、自分の生き方を変えたキャンペーンでした。

 
| schmidt | 2004/06/04 1:16 PM |
キャンペーンの中に登場していた皆さんは、いわゆる戦前・戦中派の世代ですね。この世代の人たちが現役でいたころは、大ボスのような存在感があり、また職場に緊張感もありました。皆さん苦労されただけあって、強い信念をお持ちでした。
さて、数年先から団塊の世代が大量にリタイアしますが、夕陽はどんな色に光るのでしょうか。
| runway | 2004/06/05 10:12 AM |









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